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立憲民主党公約 安定的皇位継承めぐる主張 拙速さ否めず (1/2ページ)

 立憲民主党が24日に発表した夏の参院選の公約で、「安定的な皇位継承に向けて、『女性・女系皇族への皇位継承資格拡大』や『女性宮家の創設』などの論点をとりまとめた」と明記した。ただ、皇室という重要テーマであるにも関わらず、その意見集約は「拙速」との印象を残した。

 皇室に関する公約の土台は、11日に発表された「安定的な皇位継承を確保するための論点整理」だ。立憲民主党の「安定的な皇位継承を考える会」(海江田万里会長)が取りまとめた。 実はこの論点整理は発表直前まで、男系維持派が期待する旧皇族の皇籍復帰について「採用は困難である」、女系天皇誕生のきっかけになりかねない女性宮家創設は「目指すべきである」と明記していた。

 しかし、発表当日の党常任幹事会で断定的な表現に物言いがつき、皇籍復帰は「採用には困難な問題がある」、女性宮家は「のぞましいと考える」と修正を余儀なくされた。公約化を急ぐあまり、党内議論が不十分だったことが露呈した。

 とはいえ、ドタバタ劇の責任は海江田氏らだけにあるわけではない。「考える会」の会合には毎回、数人程度しか出席していなかったからだ。根っこには同党所属議員の皇室への関心の低さがある。

 枝野幸男代表は24日の記者会見で、女系に肯定的な記述について「論点整理はしたが、結論は出していない」と述べ、確定的な見解ではないと強調した。真意は不明だが、参院選を前に男系支持層離れを避けたい思いは伝わってくる。