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【勝負師たちの系譜】三冠対二冠の頂上決戦…王者交代期のみ成立する“異例”対決 (1/2ページ)

 昨年は8つのタイトルを8人で分け合うという、群雄割拠時代の到来を思わせた時期があったが、まず豊島将之棋聖が王位も併せて奪取し、唯一の二冠に。

 続いて渡辺明棋王がこの春、王将を奪って二冠となり、2人が頭一つ抜けた構図となった。

 そして豊島が名人も奪取して三冠になり「ヒューリック杯棋聖戦」は、三冠対二冠の頂上決戦となった。

 この勝った方が最多タイトル保持者になるという頂上決戦は、将棋界ではめったに実現しない。

 と言うのも、昭和の時代は大山康晴15世名人が、その後は中原誠16世名人が、そして平成時代は羽生善治九段が、タイトルをほぼ独占していたような時期が続いたからだ。

 王者の交代のほんのわずかな期間のみ、頂上決戦のような状況が成り立っていたのだ。

 例えば1970年代前半は、最多タイトル保持者が大山から中原に代わった時期で、この時には2人の壮絶な争いが見られた。5年くらいの間に、七番勝負が4-3のフルセットということが5回見られたのだ。

 その後も米長邦雄永世棋聖や谷川浩司九段が一時的に四冠保持の時代もあったが、相手が多様化して、頂上と言う対決には至らなかった。

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