記事詳細

【ケント・ギルバート ニッポンの新常識】「老後2000万円」問題…自由主義社会では資産は自ら築くもの 蓮舫氏は「年金を理解していないか、知らないフリをしている」 (1/2ページ)

 ■三原じゅん子氏の発言に共感

 先日閉会した通常国会で、「老後資金2000万円」問題が大きな話題になっていたが、私は「この茶番劇はいかがなものか」と思っていた。

 年金とは、あくまで最低限度の生活費を賄うものだ。日本政府もそう言い続けてきたし、年金だけで生活しようと考えている日本人も少ない。当然、野党も理解しているはずなのに、参院選が近いためか、まるで年金制度自体に問題があるかのように主張していた。あきれて物が言えない。

 立憲民主党の蓮舫参院幹事長は10日の参院決算委員会で、「日本は一生懸命働いて退職金をもらい、年金をいただき、それでも65歳から30年生きるには2000万円がないと生活が行き詰まる、そんな国なんですか?」などと、あの調子で安倍晋三首相に迫っていた。

 彼女の質問を聞いて、私は「年金が何なのかを理解していないか、知らないフリをしているのだな」と思った。

 年金の大前提として、「自由主義社会では、幸福な老後を送りたければ、自分で資産を築いておく」ということがある。自由には思想信条だけでなく、経済的な自由もある。私は米国の年金に加入するとともに、若いころから未来を見据えて預金や資産運用をしてきた。

 もちろん、セーフティーネットを設ける必要はあるが、資産はあくまで自分の責任で築いていくものだ。何でも国に頼りたい人は、社会全体で財産を共有する共産主義国に亡命するしかない。

関連ニュース