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村山氏の嘆息、小泉氏の「変人」ぶり… 歴代首相や大物政治家の素顔に迫る田村重信氏新著「秘録・自民党政務調査会~」衝撃の中身

 自民党政策調査会の田村重信氏による新著『秘録・自民党政務調査会 16人の総理に仕えた男の真実の告白』(講談社)が話題となっている。田村氏といえば、外交・安保政策の専門家であり、その種の著書は数多いが、今回は40年間の永田町生活でじかに接してきた、歴代首相や大物政治家の素顔や裏の顔に迫っているのだ。

 「日本を土壇場で救った政治家、売国奴となった政治家とは誰か!?」

 本書のネット宣伝には、こう記されていた。

 自社さ政権で首相を務めた社会党の村山富市委員長(当時)は、首相主催の賀詞交歓会を取り仕切った田村氏を慰労したとき、思わず「社会党の人たちは足を引っ張ってばかりで…」と漏らしたという。

 また、A4用紙1枚以上の報告書や資料を禁止していた小泉純一郎元首相だが、実は毎日、一般紙だけでなくスポーツ紙まで、隅から隅まで丁寧に読んでいたというから、「変人」宰相の性格が想像できる。

 田村氏が、大物政治家と信頼関係を築いたエピソードも興味深い。

 野中広務元幹事長は当初、宿敵・小沢一郎氏が自民党幹事長時代に会長を務めた「国際社会における日本の役割に関する特別調査会」(通称・小沢調査会)の事務方責任者だった田村氏を警戒していたという。

 ところが、沖縄県名護市長選での仕事ぶりを見て、田村氏への評価を改めたという。本書には次のように記されている。

 「仕事をするたびに、野中はどんどん温かく接してくれるようになった。こうして私も、野中に会うたびに喜びを感じるようになったのである」

 人間関係の基本が「情」であることを感じさせる。政治家がスタッフを動かし、スタッフも政治家を動かして政治は動く。本書は人間論・組織論でもある。(ジャーナリスト・安積明子)

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