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【有本香の以読制毒】安倍首相が仕掛けた“3つの変化” 「香港、ウイグルへの懸念」「トランプ氏との信頼」「韓国制裁」 (1/2ページ)

 先週の本コラムで取り上げた2つのことを安倍晋三首相が実行してくれた。G20(20カ国・地域)首脳会合に合わせた中国の習近平国家主席との首脳会談で、香港とウイグル人の件への懸念を表明したのだ。

 このことに、在日ウイグル人は感謝していた。安倍首相のブレない価値観と、言うべきことにしっかり言及する勇気に、ウイグルの友人らは敬意を表し、「日本は変わった」とも言っていた。筆者も少し誇らしかった。

 習氏に関連してもう1つ、「日本が変わった」点があった。

 国家主席就任後初めて日本を訪問した習氏は、今回、首脳会談の席上で「歴史問題」に一切言及しなかったと伝えられている。それどころか、習氏は来日直前に北朝鮮に赴き、日本人拉致問題について話し、それを日本側に報告するという「手土産」まで持ってきた。

 これはもちろん、米中貿易戦争で困った中国が、日本を味方に引き入れようといういつもの「えびす顔」戦術に過ぎない。だが、それでも「歴史」に一切言及なし、は前代未聞の事態である。

 中国を丁寧に、にこやかに素通りし続け、ドナルド・トランプ米大統領とこの上ない信頼関係を築いた「安倍外交6年の大成果」といっていいだろう。

 さらに、もう1つ、大きな変化がある。

 韓国に対する「事実上の経済制裁」の実施だ。これは日本の歴史上初の大変化であり、案の定、朝日新聞が大批判している。朝日新聞に加え、なぜか、面従腹背で安倍政権に仕えながら、不適切な天下り斡旋(あっせん)と、出会い系バーへの出入りが露見して失職した元文科事務次官の前川喜平氏も、この対韓制裁を批判しているのには笑った。

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