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ゴルフ会員権「預託金」の落とし穴 価格低迷、倒産…裁判で勝っても1円も戻らないケースも (1/2ページ)

 バブル期には高根の花だったゴルフ会員権。最近ではパブリックコースの普及もあって会員権価格は総じて低迷し、運営会社の倒産や経営権譲渡の際に、預託金が返ってこないトラブルも起きている。裁判で勝訴しても1円も返ってこないというケースもあるという。

 北海道勇払(ゆうふつ)郡のアーレックスGC(現在閉鎖)は、新千歳空港から車で25分。優雅なクラブハウスや戦略的なコースが地元の人や約700人の会員を中心に親しまれてきた。

 元会員によると、1998年に経営危機に陥った運営会社のヒロユキ観光が札幌地裁に和議を申し立て、99年には、会員に2008年から10年間にわたって預託金の10%を会員に支払うことなどで和議が決定した。

 しかし、実際には一度も支払いは行われず、11年に経営権がアーレックスゴルフ倶楽部に移管。翌12年には、以前の和議条件に基づいて預託金を返還する旨の知らせがあったが、元会員によると、「支払いはなく、連絡も付かない」という。元会員は「法的手続きをしているにも関わらず、それを履行しない。誰からも何の説明もなくゴルフ場を閉鎖していることも許せない」と憤る。

 本来は会員が預けているはずの預託金だが、返還されないトラブルは珍しくないという。原田綜合法律事務所の原田和幸弁護士は「基本的に返還期間の経過後に預託金返還の請求があれば、裁判では認められる。ただ会社に財産が残っていない場合には強制執行できず、泣き寝入りするしかないケースもある。ゴルフ場が倒産していなくても、預託金が返ってこないケースはあるので、必ず返ってくるものだと期待しない方がいいだろう」と解説する。

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