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参院選「油断すれば与党大敗の可能性高い」 安倍政権に不利な“無風”状態 文芸評論家・小川榮太郎氏が分析 (2/2ページ)

 安倍首相の悲願である「憲法改正」が、与党3分の2を失うと困難になるからだけではない。安倍政治は、アベノミクスの成功→国政選挙の連続勝利→強気の安倍外交-という好循環によって、日本の安全保障と景気を支えてきた。

 選挙に大敗すれば、安倍首相の求心力は一気に落ちる。米中貿易戦争の激化と、消費税増税で秋以降景気が悪化した場合、一気に政局が流動化する可能性もある。

 安倍首相は足元を見られ、中国やロシアは「日本喰い」に動くだろう。ドナルド・トランプ米大統領も強気の対日外交に転じるに違いない。株価も下がり、安倍政治による高度安定の6年は瞬く間に夢と消える。

 後継首相への安倍首相の影響力は大きくそがれ、以後、日本は再び「令和の失われた漂流」に入るであろう。これは杞憂(きゆう)ではない。安倍時代の日本の国力は、安倍首相の選挙の強さから来ていたのだ。

 「国益死守」の行動・判断が望まれる。

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