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【日本の選択】悪夢そのものだった民主党政権 政党名を変えても「過ち」は消えない (2/2ページ)

 そういえば、「民主党とは何か」「政治家の責任とは何か」を、久々に考え直す機会があった。

 加戸守行(かと・もりゆき)前愛媛県知事(84)が先日、ある候補者の応援に駆け付け、魂の叫びとも呼ぶべき熱弁を振るった。知事時代に自然災害に備えてダムの改造工事を予定していた。だが、民主党政権が誕生すると「コンクリートから人へ」のスローガンのもと、知事に何の相談もないままに工事が凍結されてしまった。

 昨年の豪雨によって、5人の尊い命が失われてしまった。仮に工事が凍結されず、予定通り、3年前にダム改造が完成していれば、このような被害は防げていたのではないかと疑問を投げかけ、加戸氏は次のように政治家の責任を説く。

 「意見は誰が言ってもいいのです。ただ、政治判断・政治決定をするときの最高責任者は反省し、責任を負って、贖罪(しょくざい)をして、償いをしてから、再び政治の道を歩むべきである」

 政治は結果責任である。政党名を変更すれば、過去の判断の過ちが曖昧になるわけではない。空疎な政権批判を繰り返す前に、民主党政権に所属していた政治家は自らの政治家としての責任に向き合うべきだろう。

 ■岩田温(いわた・あつし) 1983年、静岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、同大学院修士課程修了。拓殖大学客員研究員等を経て、現在、大和大学政治経済学部政治行政学科専任講師。専攻は政治哲学。著書に『平和の敵 偽りの立憲主義』(並木書房)、『「リベラル」という病』(彩図社)、『偽善者の見破り方 リベラル・メディアの「おかしな議論」を斬る』(イースト・プレス)など。

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