記事詳細

【日本の選択】あまりに国民を侮辱…朝日新聞が持つ、改憲派への「差別」と「偏見」 (2/2ページ)

 周知のように、先の国会では憲法改正に関する議論が深まらなかった。国民投票法改正案に関する与野党の折り合いがつかないということで、憲法の中身に関する議論が全く深まらなかったのである。議論にすら応じようとしない野党の姿勢に対して、批判的な国民も存在するであろう。少なくとも、私はその一人である。

 こうした野党のやり方に対して、朝日新聞は「審査会運営のあり方を有権者に問うことに意味はない」と断ずるのだ。これはあまりに国民を侮辱する書き方ではないだろうか。

 朝日新聞には、改憲派に対するいわれなき差別と偏見の持ち主が多いのではないか。

 憲法を改正すれば、ただちに戦争が勃発するとでも考えているのだろうか。私は改憲派の一人だが、日本が戦争をしてほしいなどとは望んでいない。むしろ、平和のためにこそ、堅牢(けんろう)な安全保障体制を構築してほしいと願っているのだ。

 現行憲法では、自衛隊の存在が憲法上不明確だ。政府は自衛隊を合憲と解釈し、国民もそうした解釈を支持しているが、憲法9条を素直に読んで自衛隊を合憲だと解釈することは極めて困難だろう。事実、多くの憲法学者がいまだに自衛隊違憲論に立っており、共産党は自衛隊を違憲の存在だと言い続けている。

 日本の平和のため、また、PKO活動で恵まれない国々の住民のために日夜汗をかいている自衛隊を違憲の存在だなどと位置付けるのは、自衛隊に対して極めて無礼千万なことではないか。

 あり得ない誤報に至った朝日新聞に言いたい。「ハンセン病だけではない。社会にはさまざまな差別や偏見がある」と。まずは改憲派に対する差別や偏見を根絶すべく努力すべきだ。

 ■岩田温(いわた・あつし) 1983年、静岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、同大学院修士課程修了。拓殖大学客員研究員等を経て、現在、大和大学政治経済学部政治行政学科専任講師。専攻は政治哲学。著書に『平和の敵 偽りの立憲主義』(並木書房)、『「リベラル」という病』(彩図社)、『偽善者の見破り方 リベラル・メディアの「おかしな議論」を斬る』(イースト・プレス)など。

関連ニュース