京アニ放火男の素性…自宅付近でトラブル頻発「殺すぞ」 「小説を盗んだから」一方的な恨みか…ネットには“犯行予告”との憶測も (1/2ページ)
死者33人を出した「京都アニメーション」の放火殺人事件で、犯行の背景が徐々に明らかになってきた。同社には以前からクレームや脅迫が寄せられていたが、京都府警に身柄を確保された男(41)が、犯行動機について小説を盗まれたという趣旨の話をしているというのだ。男が一方的に恨みを募らせた可能性も考えられる。男は顔や胸などのやけどの治療中で、京都府警は回復次第、事情を聴く方針。
「小説を盗んだから放火した」
捜査関係者によると、男は警察官に確保された際、こんな趣旨の供述をしたという。盗んだのが誰かは不明だが、犯行につながる有力な動機といえる。
犯行直後にも、男が同様の言葉を放っていた様子が目撃されていた。
「おまえ、何でそんなことしたんだ」。そう聞く警察官に対し、怒った様子で「パクりやがって」と答えていたのだ。 当時の様子について、現場近くに住む女性は「(男は)世の中全般に恨みがあるような言い方で、警察の対応にも怒っている感じ。京都アニメーションにも恨みを持っているようだった」と話した。
京都アニメーションに対してはこれまで、さまざまな嫌がらせがあった。
同社の八田英明社長は18日、作品や制作者に対するクレームや脅迫などがしばしば会社に届き、警察に相談することがあったと明らかにし、「映像に対して意見があるならちゃんと主張すべきで、暴力行為は絶対駄目だ」と話した。