記事詳細

平成以降最悪の犠牲者33人…台車で大量のガソリン運んだか 京都アニメーション放火火災

 爆発音とともに3階建てのスタジオは一気に炎に包まれ、割れた窓から叫び声が響いた。18日に起きた京都アニメーションの放火火災の死者は33人、負傷者は35人に上り、警察庁によると放火事件の犠牲者数としては平成以降最悪となった。

 京都府警に身柄を確保された男(41)は、台車を使ってガソリン計40リットルを現場に運んで犯行に使用。未曾有の大惨事に発展した。

 「爆発音が何度も聞こえ消火器を持って行ったが、もう使える状況ではなかった。煙が建物の倍以上あがっていた」

 近所の保育園の女性園長(53)は火災発生時の様子を話した。

 京都府警や京都市消防局によると、身柄を確保された男は18日午前10時半ごろ、スタジオの1階で、ガソリンのような液体をまいて火を付けた。

 火を付けられたガソリンの一部はガスとなって上昇し、上部の空気と混じってさらに引火するとされ、ガソリンの使用が、一瞬にして建物全体に燃え広がった要因の一つとみられる。

 男は20リットル入りの携行缶2つを台車に載せてスタジオに向かい、バケツに移し替えたうえで犯行に及んだとみられている。18日午前には、現場近くのガソリンスタンドで、似た男がガソリン40リットルを購入したという証言もあり、男が周到に犯行を計画していた様子がうかがえる。