記事詳細

京アニ放火事件 「爆燃現象」で28人CO中毒死か 朝日新聞報道

 京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」(本社・京都府宇治市)で18日に起きた放火事件で、現場で死亡が確認された33人(19日に病院で1人死亡)のうち、28人が一酸化炭素(CO)中毒の可能性が高いことが20日、京都府警捜査本部の調べで分かった。このほかの5人は遺体の損傷が激しく、司法解剖で死因の特定を進めている。朝日新聞が報じた。

 捜査本部は19日、身柄確保した男について、青葉真司容疑者(41)と発表。逮捕前の氏名公表は極めて異例だが、「事案の重大さを考慮した」と説明している。

 青葉容疑者は「ガソリンで火を付けた」と供述しており、公園で寝泊まりしながら犯行準備をしていたとみられる。青葉容疑者は全身やけどで入院中のため、回復を待って逮捕する方針。

 捜査本部によると、建物内にいた74人中、33人が現場で死亡していた。いずれも従業員で、うち28人にCO中毒の症状が見られた。青葉容疑者が1階玄関付近でバケツに入ったガソリンを広範囲にまいたため、揮発したガソリンが爆発的に燃え上がる「爆燃現象」が起き、3階まで一気に火の手が回ったとみられる。

 この結果、犠牲者のほとんどが瞬時にCOを含んだ煙を大量に吸い込み、身体が動かなくなったり、意識が飛んだりするCO中毒となって被害が拡大したようだ。

 3階から屋上に上がる階段で19人の犠牲者が出たが、施錠されていない屋上への扉も開けられないほど重篤の中毒になっていたとみられる。

 一方、関係者によると、青葉容疑者は以前、茨城県でコンビニ強盗事件を起こし、懲役3年6月の実刑判決を受けて服役していた。精神障害があったことから、刑務所出所後に福祉サービスを受けられるよう国が支援する「特別調整」の対象になっていた。最近は生活保護を受けていたという。

関連ニュース