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立憲民主、躍進の「れいわ新選組」を警戒 左派票・議員流出も懸念 (1/2ページ)

 「れいわ新選組」(山本太郎代表)が参院選比例代表で2人の当選者を出し、政党要件を確保する勢いを見せた。「反原発」「反消費税」を明確に打ち出す山本氏の姿勢が左派を中心に熱狂的に支持されたとみられ、その影響力は野党第一党の立憲民主党にも及びつつある。「反安倍政権」の主導権を脅かしかねず、枝野幸男代表はれいわとの距離感に頭を悩ませそうだ。

 「山本太郎は議席を失ったが、れいわは大きく前進した」

 山本氏は22日早朝の記者会見で、選挙戦をこう振り返った。自身は比例代表候補の中で最多の97万票以上を獲得したものの、特定枠で擁立した2人を優先的に当選させたため、再選はならなかった。しかし、政党化でさらなる飛躍への足場は確保できただけに表情は明るかった。

 山本氏とれいわの主張は明快だ。参院選では公約で「消費税は廃止」「辺野古新基地建設中止」「原発即時禁止・被曝(ひばく)させない」などと打ち出した。

 同じ左派ながら急進的な訴えを冷めた目で見つめていたのが「責任政党」を自任する立民だ。ある幹部は参院選の公示直前、「弱いから主義主張がエキセントリックにならざるを得ない」と山本氏を酷評。れいわの躍進も疑問視し、「致命的なのは年金問題が出てきたことだ。年金には財源が必要。中高年の有権者は消費税撤回にはうさん臭さを感じる。それに政党要件を保てるかどうか…」と語っていた。

 それだけに立民はれいわの躍進に驚きを隠せず、神経をとがらせている。今回の参院選でれいわは比例で約228万票を獲得する一方、立民は平成29年の衆院選の約1100万票から約316万票減らした。