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【突破する日本】安倍首相、憲法改正へ号砲 “3分の2割れ”にも「その方が、かえっていいよ」 (1/2ページ)

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 参院選から一夜明けた22日、安倍晋三首相は自民党本部で記者会見し、「この選挙では憲法改正も大きな争点となった」と切り出した。

 「議論を前に進める政党を選ぶのか、それとも議論すら拒否する政党を選ぶのか。それを問う選挙だと繰り返し申し上げてきた」と述べた後、「『少なくとも(改憲)議論は行うべきである』、これが国民の審判だ。野党はこの民意を正面から受け止めていただきたい」と強調した。

 憲法改正への号砲を鳴らした格好だ。

 参院選の結果、自民党、公明党、日本維新の会の「改憲勢力」では、改憲発議に必要な参院の3分の2(164議席)を割り込んだ。改憲勢力の非改選議席は、無所属を含めて79。今回の選挙では、改憲勢力として85議席必要だったが、わずかに4議席足りなかった。

 しかし、「3分の2割れ」は、選挙前から安倍首相も織り込み済みだった。周囲に「その方が、かえっていいよ」と発言していた。

 冒頭の会見で、安倍首相は「国民民主党の中には、憲法改正について議論すべきだ、と考えている方々がたくさんいると私は思っている」と、国民民主党を名指しして秋波を送った。

 早速、国民民主党の玉木雄一郎代表は22日、「議論する国会を国民は求めている。選挙中は特に感じた。議論しない国会を改めなければならない」と、憲法審査会で改憲論議に応じる考えを表明した。安倍首相の戦略通り、国民民主党を巻き込んで改憲発議に必要な3分の2を確保し、憲法改正に向けての舞台が整い始めたようだ。

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