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【高橋洋一 日本の解き方】日本維新の会&れいわ新選組“躍進”の理由 消費増税反対論の受け皿、野党のだらしなさも後押し (1/2ページ)

 参院選では、「日本維新の会」が関東地方でも議席を獲得し、「れいわ新選組」も比例で2議席を得た。選挙戦では消費税について、維新は増税凍結、れいわは廃止を主張したが、これが有権者の投票行動に反映されたのか。

 10月の消費増税を控える中で、与党は一定の勝利を収めたといえる。それを後押ししたのは野党のだらしなさだった。維新やれいわの躍進は、与党に対する有効な批判勢力として機能したのが両者くらいだったことを示している。

 NHKの出口調査によれば、消費増税に賛成する人が43%、反対する人が57%だった。もし消費増税が争点になっていたら、与党は勝てなかっただろう。新聞が軽減税率の対象ということもあり、争点としてあまり取り上げられなかったことが一番の要因ではないか。

 それでも、野党の中で、保守系は維新、左派系はれいわが票を集めたのは両党の経済政策、とりわけ消費増税に対するスタンスが評価されたといえる。

 維新は、大阪での強さが本物であるとともに、関東でも自民に不満を持つ保守層の受け皿になりつつある。大阪でのG20、大阪万博・IR誘致など、大阪府知事と大阪市長を両輪とする実行力は誰もが認めるところで、勢いは本物だ。地方での実績を中央政治に生かすという、アメリカンスタイルだといえる。

 かつて「みんなの党」の支持層は関東で一定数いたが、解党で自民に流れた。今回の参院選では維新に流れたようだ。東京と神奈川で維新の議席がなければ立憲民主党と共産党が議席を得ていたはずで、保守系勢力から見れば大きな勝ちだった。

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