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【日本の元気 山根一眞】トランプ氏「自分の国に帰れ」発言のウラ 「好物はハンバーガー」が意味することとは… (1/2ページ)

 7月14日、アメリカのトランプ大統領は、自らの移民政策に反対する民主党議員に対して「自分の国に帰れ」とツイッターに書き物議をかもしている。だが今のアメリカは多くの移民によって作られた国だ。先日、そのことを実感するできごとがあった。

 以前、このコラムで長年懇意にしてきたドイツの工芸家夫妻を訪ねたことを書いたが、その仲間であるドイツ人夫妻が来日、ランチをともにした。その席でトランプ氏が話題にあがった。夫妻の家はドイツ南西部、ラインラント・プファルツ州の小さな町だが、その隣村のカルシュタット(人口1200人)はトランプ大統領の祖父の出身地なのだそうだ。2年前のクリスマスの季節に私たち夫婦は、その村からクルマで15分、ワイン畑が広がるのどかな田園地帯の小さな町に数日滞在したが、そのことを知らないままだった。

 19世紀末から20世紀初頭にかけて、全欧州からアメリカを目指した貧農たちは、北ドイツ、エルベ川河口の港町、ハンブルグなどに集まり、帆船に乗り「THE NEW WORLD(アメリカ)」へと旅立った。30年余り前のことになるが、私はハンブルグの博物館での取材で、当時のハンブルグ港には常時500隻もの移民帆船がひしめいていたことを知った。アメリカへと渡った移民の数は1000万人にのぼったという。それはまさに、今、メキシコ国境を越えてアメリカへ移民したいと押し寄せる貧困のどん底にある中米の人たちに通じるものがある。

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