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【高橋洋一 日本の解き方】野党の共闘はどう進むのか 「改憲勢力」集める政治ゲーム、自民が強いと「雲散霧消」も (1/2ページ)

 参院選が終わったが、次の衆院選などをにらんで、野党の再編や選挙協力は進むのか。カギを握る政党や人物、旗印は何になるのか。

 当面の政局は、憲法改正を軸として動いていく。安倍晋三首相は参院選で憲法改正を訴えてきて、それなりの「勝利」という結果になったからだ。安倍首相は、今回の有権者による審判によって「少なくとも議論は行うべきである」と述べた。

 しかし、連立与党の公明党は冷ややかだ。筆者はもともと公明が「改憲勢力」であるというマスコミ報道はミスリードだと考えている。自民党、公明党に日本維新の会を加えて「改憲勢力」と呼ばれているが、公明は参院選の公約で憲法改正を掲げていない。山口那津男代表は参院選後、「この結果を『憲法改正について議論すべきだ』と受け取るのは少し強引だ」と安倍首相発言を露骨に否定した。

 参院選前、衆参で「改憲勢力」は3分の2を超えていた。しかし、国会の憲法審査会は一向に議論しなかった。与党の自民、公明だけでも議論を進めようと思えばできたはずだが、公明は慎重だった。公明の慎重さを野党は見ていたので、安心して審議をサボタージュできたともいえる。

 もっとも、公明も、自民、維新との国会発議を否定するが、それ以外が加われば、憲法改正についてくるという見方もある。いわゆる「下駄の雪」だ。下駄の裏側に雪が挟まるとなかなか取れないので、「踏まれても離れない」「力のある者についていく」という意味で永田町でよく使われる表現だ。

 いずれにしても、憲法改正は、現時点で「改憲勢力」ではない国会議員をどれだけ「改憲勢力」に仕立て上げるかという政治ゲームになる。

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