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着ぐるみ男性が熱中症で死亡 専門家は高温、高湿度の危険性指摘

 大阪府枚方市の遊園地「ひらかたパーク」で、着ぐるみでダンスの練習をしていたアルバイトの男性(28)が熱中症により死亡した。運営会社によると、休憩や水分補給の時間はあったというが、専門家は着ぐるみ内部は高温、高い湿度になるため注意が必要な環境だと指摘する。

 運営会社の京阪レジャーサービスによると、男性は28日正午ごろ出勤し、午後1時台にショーや客とのふれあい活動のため、重さ16~17キログラムで全身を覆うタイプの着ぐるみを2度着用した。

 閉園後の午後7時半から約20分間、8月から開催予定だった「ノームのサマーブリーズレディオ3」というショーを本番同様に練習した直後に呼吸を乱し、呼びかけにも応じなくなった。

 枚方署によると、男性は数日前から風邪気味で薬を飲んでいたという。

 28日の枚方市の最高気温は33・2度。午後8時時点では28・7度だった。運営会社によると、着ぐるみを着用した社員には、通常の休憩時間のほかに、活動後の休憩や水分補給の時間を設けていたという。

 衣服の機能性に詳しい文化学園大服装学部の佐藤真理子教授は、「着ぐるみの身体的負担は、環境温や身体活動の関係によって大きく変わるが、以前行った着ぐるみを着た実験では内部の温度が最高で38度、湿度が80%まで上がった。十分に熱中症に注意しなければならない環境で、着ぐるみを脱いだ後も、体が着用前のレベルに戻るまでに相当の時間がかかることもある」と解説する。

 同パークでは着ぐるみを使う今夏のイベントを休止することを決めた。運営会社は、死亡した男性と家族に謝罪するとともに、「二度とこのようなことがないように、原因究明と再発防止に努める」とコメントした。

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