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【勝負師たちの系譜】英国人の情熱がきっかけとなった将棋の海外普及 3年に一度の世界大会「国際将棋フォーラム」 (1/2ページ)

 3年に一度、将棋連盟主催で開かれる『国際将棋フォーラム』。いわゆる世界大会だが、昨年の九州・小倉大会には、世界42カ国(地域)から代表が集まった。

 まだこれからだが、ここまで来るには多くの人の努力があった。思いつくままに辿ってみたいと思う。

 ヨーロッパに初めて将棋を紹介したのは、英国BBC日本語部長だった、トレヴァー・レゲット氏である。

 氏は日本文化に精通し、柔道を広めた人でもあり、将棋はアマ五段で、著書に「JAPANESE・CHESS」がある。

 後年、ヨーロッパ将棋普及の祖とも言われた、ジョージ・ホッジス氏も、レゲット氏の本を読んで興味を覚えたと言っていた。

 彼の情熱は、尋常ではなかった。20カ国語を翻訳できるジョン・フェアベアン氏とコンビを組んで、将棋の入門書と同時に、隔月で雑誌を発行。またフランスやオランダにまで出向き、将棋を普及していた。また、機械商だったので、自ら将棋の盤と駒を作って、持ち歩いてもいたようだ。

 さらに驚くのは現在の将棋だけでなく、中将棋、大将棋や泰将棋(盤面25×25、駒数354枚)といった、日本人が知らない古典将棋にまで興味を持ち、駒を作り、英文で紹介していたのだった。

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