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【新・カジノ情報局】日本版IRに求められる「ゲートウェイ」の役割 情報発信と手配を一緒に (1/2ページ)

★日本のIRはこうなる(5)

 法律に定められた、日本版IR(統合型リゾート)に欠かすことのできない要件は〈表〉の7施設。このうち「(4)送客施設」は、どうもイメージしにくかった。既存の施設に目を向けると、類似するのは各地に点在する観光案内所くらい…。IRのなかでそれがどう機能するのか、(4)の中身を探ってみた。

 米アリゾナ州北部にあるグランドキャニオンは、全世界から多くの観光客が訪れる巨大な渓谷だ。古くからその玄関口となってきたのがラスベガス(ネバダ州)。街全体が一つのIRともいえるリゾート都市をベースに、グランドキャニオンへの数多くのツアーが組まれている。

 セスナなどの遊覧飛行機で片道約1時間、バスツアーでは約5時間はかかる場所。これでもアメリカでは日帰り圏内のようだが、日本の一区域にそのままこの移動距離を持ってくると、相当に広いエリアをカバーできる。

 ちなみにラスベガスは、さらに遠方にあり、癒やしのパワースポットとして知られるセドナや、アンテロープキャニオンへのツアーの出発地にもなっている。

 IR整備法施行令のなかで、「送客施設」に求められているのが、(1)ショーケース機能と(2)コンシェルジュ機能だ。

 (1)は全国各地の観光地の魅力や旅行者に必要な情報を発信し、VR(ヴァーチャルリアリティ)技術などを活用して体験してもらうこと。

 (2)は利用者の関心に応じて旅行計画を提案したり、交通・宿泊の手配などをワンストップで提供すること。

 さらに(1)と(2)を多言語で対応し、かつ、多くの来訪客に提供できる十分なスペースを確保することが基準とされている。

 IRにこの施設が備えられれば、IR区域の中だけの娯楽にとどまらず、訪日客の日本各地への旅行の促進が期待できる。

 “ラスベガス→グランドキャニオン”の図式のように、IRをゲートウェイにした観光モデルができあがるのだ。

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