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【大前研一 大前研一のニュース時評】ジョンソン英新首相に高まる「早期失脚」の声 英紙は皮肉「彼ができるのはトランプ氏と仲良くなることだけ」 (1/2ページ)

 英国のボリス・ジョンソン新首相(55)は「この国をもっとよくしたい」と熱弁を振るう一方、「欧州連合(EU)離脱について、疑う人、悲観的な人、悲しみに暮れている人は間違っている」と語り、EUとの合意なしでも10月31日の期限に離脱すると訴えている。

 ただ、就任2日目に、テリーザ・メイ前内閣がまとめた離脱案の見直しをEUに要求したものの、即座に拒否されている。

 いまのところ、この人は米国と2国間のFTA(自由貿易協定)を結んで、「EUから離れても米国があるから大丈夫」と強調、電話会談したドナルド・トランプ米大統領と気が合うこともアピールしている。

 BBC放送のニュースを見ていると、いま英国ではジョンソン首相のことをどう扱っていいかわからない、というふうに感じた。

 そんな中、英国の経済紙フィナンシャル・タイムズ(FT)のフィリップ・スティーブンズ論説委員は、「外相時代は散々だった」と酷評したうえで、「彼ができるのは、似た者同士のトランプ大統領と仲良くなることだけ。ただし、2人は『主人と召し使い』の関係になるだろう」と皮肉っていた。

 ジョンソン首相は、名門イートン校からオックスフォード大学に進んだ超エリートで、保守系の「タイムズ」や「デーリー・テレグラフ」の記者もしていた。その後、ロンドン市長と同時に外務大臣にも就いた。英国の場合は、市長をやりながら議員もできる。

 1964年、ニューヨーク生まれ。外相に就任した2016年までの52年間、ずっと米国との二重国籍だったことが、米国財務省のリストからバレてしまった。

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