記事詳細

帰ってきた悪夢の民主党!? 立憲民主党が国民民主党に衆院「会派入り」提案

 玉木雄一郎氏率いる国民民主党が、枝野幸男代表の立憲民主党に「吸収合併」されかねない事態だ。立憲民主党から衆院での統一会派結成の提案を受け、前向きに検討する構えを見せたのだ。参院の国民民主党側には「党の独自性が失われる」「左派野党になる」などと抵抗する向きもあるが、多数ではない。「悪夢の民主党政権」を引きずる面々が、そのまま帰ってくる日も遠くなさそうだ。

 「政権の選択肢として期待と信頼を高めるには、『数の力』を背景に、与党に対抗する強力な構えが必要だ」

 枝野氏は5日、国会内で玉木氏らと会談し、野党勢力の結集を呼びかけた。玉木氏らは「野党は大きな塊を作り、協力すべきだ」と歓迎し、党内に持ち帰った。

 現在の衆院会派は、立憲民主党が70人、国民民主党は39人で、旧民主党系の無所属議員でつくる会派「社会保障を立て直す国民会議」(8人)も加えると、計117議席の大所帯になる。

 これまで、枝野氏は「永田町の数合わせにくみしない」と政党同士の合従連衡に慎重だったが、先の参院選では伸び悩んだ。玉木氏も野党内で埋没する現状に危機感を強め、枝野氏との接近をはかった。

 だが、衆院とは違い、参院側の国民民主党には、参院選で激しく競合した立憲民主党への不信感がある。憲法9条の改正に反対する立憲民主党とは違い、改憲に前向きな議員も少なくなく、日本維新の会との統一会派構想も浮上している。

 そこで、玉木氏は参院選後、いったんは自民党の呼びかける改憲論議にも前向きな発言をし、党の独自色を打ち出そうとしたが、党内の選挙区事情もあり、断念した。

 玉木氏は同日、臨時執行役員会で協議した後、「衆参一緒にやろうと、立憲民主党には返事すると決定した」と語ったが、「丸ごと旧民主党」「帰ってきた旧民主党」は、有権者の期待を集められるだろうか。

関連ニュース