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【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】参院選の“N国党躍進”を考える 失われつつある公共放送らしさ (1/2ページ)

 参院選の結果、「NHKから国民を守る党」が比例代表で1議席を獲得しました。同党の主張は、契約した人だけがNHKの放送を視聴できる「スクランブル化」です。

 これに対し、NHKの石原進経営委員長は先月23日の記者会見で「スクランブル化は一見、合理的に見えるが、公共放送の理念と矛盾する」と問題があるとの認識を示しました。木田幸紀放送総局長も翌24日の定例会見で「受信料制度やその公平負担について、誤った理解を広めるような行為や言動については、きちんと対応し、明らかな違法行為は放置せず、厳しく対処したい」と明言しました。

 では、公共放送とは、一体何なのか?

 NHKは「公共放送とは営利を目的とせず、国家の統制からも自立して、公共の福祉のために行う放送」と定義しています。このため、スポンサー収入や国税ではなく受信料によって運営されているとのことです。

 どんな現場でも少人数のラジオ局で仕事をしていると、受信料をバックに潤沢な予算・マンパワーのNHKの番組に嘆息することしきりです。

 普段は報道公開されない寺社仏閣や、鉄道、航空、物流などの企業の心臓部にも潜入して、非常に興味深い番組を制作しています。私は乗り物好きなので、指令室や検査車両の潜入は心底羨(うらや)ましく思います。そのうえ、視聴率もとっていくんですから、民放としては「民業圧迫だ」と愚痴の一つもこぼしたくなります。

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