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「スマホを買うために家も売る」北朝鮮、今どきの新常識 (1/2ページ)

 韓国には「フォン・プア」(Phone poor)という和製英語ならぬコングリッシュ(韓国式外来語)がある。新しく出たばかりのスマートフォンを買うためにカネをつぎ込み、借金までして貧しい暮らしを送る若者を指す言葉で、「モバイル・プア」「スマート・プア」とも呼ばれる。

 北朝鮮でもそんな若者が登場した。しかし、スケールが違う。スマホを手に入れるために家を売り払ってしまうというのだ。

 「貧しくて自分の家すら買えない人ですら、携帯電話は欠かせないと考えている」と話す平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋は、家を売り払ってまで資金づくりをする人も中にはいると伝えた。

 平均的な4人家族の1ヶ月の生活費が50万北朝鮮ウォン(約6500円)である一方で、国営企業の平均的な月給は4000北朝鮮ウォン(約52円)。市場での商売で得たカネでその穴を埋めつつ暮らすというのが北朝鮮国民の一般的な暮らしだが、携帯電話はガラケーでも100ドル(約1万600円)から、ハイエンドモデルのスマートフォンなら700ドル(約7万4500円)もする。

 (参考記事:「秘密の話はiPhoneで」北朝鮮国内で広がる新常識

 700ドルと言えば、平壌郊外の農村の住宅1戸に相当する値段だ。地方都市の郊外なら、その5分の1から10分の1が相場だ。家を売り払えばちょうど携帯電話1台が買える計算になる。

デイリーNKジャパン

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