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【政界マル秘紳士録】「大阪の顔」か国政進出か… 決断迫られる日本維新の会・松井一郎代表 (1/2ページ)

 夏の参院選で、日本維新の会は、本拠地の大阪選挙区で2議席と、兵庫選挙区で1議席を獲得したほか、東京と神奈川という関西以外の選挙区で初めて当選者を出した。選挙区と比例区で5議席ずつ、合わせて10議席を獲得し、改選7議席から躍進した。地域政党から一気に国政政党としての認知度を高めた。

 背景には、4月の大阪府知事・市長のダブル選、衆院大阪2区補選、池田、八尾の2市長選を制した勢いがある。

 この結果を受け、「大阪都構想」をめぐって維新と対立してきた、連立与党の自民、公明両党は、府知事と市長の任期である2023年4月までの「住民投票実施の容認」に踏み切った。一度、住民投票で否定された「大阪都構想」の再チャレンジが可能になったということであり、政治的「金星」といえる。

 参院選後も、松井一郎代表(大阪市長)の勢いは止まらない。

 れいわ新選組(れいわ)で当選した重い障害をもった議員が公的障害福祉サービスを議員活動中も利用できるように求めている問題について、松井氏は「原資は税金。国会議員だけ特別扱いするのか」と異議を唱えた。NHKから国民を守る党(N国党)についても、松井氏は「NHKが国会議員の不払いを認めるなら大阪市もやめさせてもらう」と牽制(けんせい)した。

 鋭い指摘で、国やNHKに毅然(きぜん)とした対応を求める姿勢は、れいわやN国党の人気にたじろいでいる観のある左派野党とは対照的だ。

 日本維新の会の今後のポイントは、松井氏が大阪市長を辞めて、国会議員に転出し、国政政党として本格的に動き出すかどうかだ。

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