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【日本を守る】トランプ氏はイランと北朝鮮をどうするつもりなのか? 核開発は先送りできても…放棄させることはできるはずがない (2/2ページ)

 イスラム教は2大宗派に分かれて、デスマッチを展開している。イランが率いるシーア派と、サウジアラビアなど中東の大多数の諸国のスンニ派の死闘だ。

 ヨーロッパでは16世紀、17世紀にかけて、キリスト教がカトリック旧教とプロテスタント新教の間で凄惨(せいさん)な宗教戦争を戦い、ヨーロッパ全土を荒廃させた。イスラム教は紀元7世紀に生まれた、まだ若い宗教だ。

 米国はイランの核開発と、北朝鮮の核兵器を放棄させるのに、成功するのだろうか。核開発と核戦力の増強を先送りできても、放棄させることはできるはずがない。

 日本は“平和国家”だから、北朝鮮もホルムズ海峡の安全も、米国に任せている。

 もし、日本が戦後独立を回復して、占領憲法をすぐに改めて、日本の経済規模の半分しかない英国か、フランス程度の軍事力を持っていたら、北朝鮮による拉致問題も起こらなかったはずだ。

 ■加瀬英明(かせ・ひであき) 外交評論家。1936年、東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、エール大学、コロンビア大学に留学。「ブリタニカ百科事典」初代編集長。福田赳夫内閣、中曽根康弘内閣の首相特別顧問を務める。松下政経塾相談役など歴任。著書・共著に『フーバー大統領が明かす 日米戦争の真実-米国民をも騙した謀略』(勉誠出版)、『グローバリズムを越えて自立する日本』(同)など多数。

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