記事詳細

【政界マル秘紳士録】れいわ新選組・山本太郎代表は見事に「変身」したのか 聴衆を熱狂させる「要するに」演説 (1/2ページ)

 2019年参院選で話題を集めたのが、山本太郎代表率いる「れいわ新選組」だ。れいわは今年4月、山本氏が一人で設立した政党だ。わずか4カ月の間に、比例代表で228万票余を獲得して2人の当選者を出した。山本氏自身は名簿順位が3位だったため当選しなかったが、それでも個人票で99万票余を集めた。まさに「れいわ旋風」が吹き荒れたといっていいだろう。しかも、この間、街頭演説やインターネットなどで約4億円もの寄付金を集めたというのだから驚きである。

 山本氏の訴えの中心は消費税「廃止」だ。他の野党のように8%に「凍結」ではなく、税率をゼロ=廃止にする、という。彼はその財源を法人税への累進税率導入や所得税の累進性を強めることで捻出できると主張する。こんな大胆な政策を掲げられては、立憲民主党や国民民主党はいうにおよばず、共産党すらかすんでみえてしまう。

 演説もうまい。難しい政策論も立て板に水のごとくである。かみ砕いて説明するというよりも、真正面から滔々(とうとう)と語るスタイル。その一生懸命な姿も山本氏の魅力の1つなのだろう。巧みなのは、難しい話の合間に「要するに」と言って、単純化した結論を示す。

 「(要するに)金持ちから取ればいいんですよ」「(要するに)皆さんが悪いんじゃない。政策が悪いんです」「(要するに)野党がダメなんですよ」といった具合である。聴衆は「なるほど」と、山本氏の演説に引き寄せられる。

 そして、最後にボルテージを上げて、「こんな当たり前のことがなぜできないんですか」「これ、おかしくありません?」などと締めくくる。現在、これほど聴衆を熱狂させる演説ができる政治家はいないだろう。

関連ニュース