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【大前研一 大前研一のニュース時評】訪日外国人旅行者が急速に拡大! 旅行消費額は5年前から3倍に 西で観光、消費は東で (1/2ページ)

 インバウンドと呼ばれる訪日外国人旅行者は急速に拡大し、日本政府観光局(JNTO)によると、2018年は3119万人と初めて3000万人の大台を突破した。旅行消費額も約4兆5000億円と5年前の3倍に膨らんでいる。

 国籍・地域別では中国が全体の34%を占めトップ。次いで韓国、台湾が約13%で続き、香港7%と上位はアジア勢が独占する。

 日経新聞に「訪日客は西へ、消費は東で」と題する記事があった(4日付)。訪日外国人旅行者数の伸び率は、東日本、中日本が20%台、西日本が41%だった一方、都道府県別の消費額では東京都が約53%のシェアだったというもの。

 空港別の出入国数に照らすと、関西国際空港から入国し、東京で買い物した後に成田や羽田から出国するという流れが見て取れるという。

 国内の個人消費が伸び悩む中、インバウンドは地域経済にも大きな影響を与えるようになっている。現在は「西は観るもの、東は買うもの」ということで、消費は東京に一極集中している。しかし、市区町村別の訪問数や消費行動を細かく調査することで、外国人が何を望んでいるのか、各地域別にどんな取り込みをすればいいのか、見えてくるのではないか。

 西日本に訪日客が多い理由として、福岡の博多港に4000人規模の大型船が入ってくることが挙げられる。船に関して、こんなニュースがあった。

 JR九州高速船は来年夏、福岡と韓国・釜山を結ぶ航路に新型高速船「クイーンビートル」を就航させる。JR九州の青柳俊彦社長は「この船に乗って東京オリンピック・パラリンピックを観に来てもらえればうれしい」と語っている。

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