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韓国人の8割超「日本旅行しない」「日本製品購入、はばかられる」周囲を気にして続く不買

 【ソウル=桜井紀雄】韓国人の5人に4人が「今年は日本旅行をするつもりがない」という調査結果が19日、発表された。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が日本統治からの解放を記念した15日の演説で日本非難を抑え、日本に対話を呼び掛けたこともあり、韓国社会で高まった「反日ムード」は沈静化していくとみられる一方、周囲の目を気にした日本製品の不買や日本旅行の敬遠はしばらく続きそうだ。

 「航空券が安くなったので、東京に遊びに行きます。でも周りには内緒。ネットに旅行写真も投稿できません」。20代の韓国人女性はこう話す。日本旅行をボイコットすることが「愛国的だ」との風潮が蔓延(まんえん)する中、日本を旅行するだけで後ろめたい気持ちにさせられるのだという。

 韓国の世論調査会社、リアルメーターが16日に全国の500人を対象に調査した結果、81・1%が「今年、日本旅行をする意向がない」と答え、13・4%が「ある」と回答した。

 昨年は750万人以上の韓国人が訪日。韓国人の約6人に1人が日本旅行するほどのブームだった。

 だが、今年8、9月の日本旅行商品の予約率は前年の約6割に減り、昨秋の連休で海外旅行先の1番人気だった大阪が、ホテルの予約状況から今年は10位に転落したと報じられている。こうした旅行控えは、日本路線が稼ぎ頭だった韓国の格安航空会社(LCC)を直撃、運休や減便を余儀なくされている。韓国企業も苦しめている現実がある。

 7月下旬に行われた別の世論調査では、8割が「日本の製品を買うことがはばかられる」と答え、「そうでない」は15%にとどまった。不買や旅行拒否の積極的な賛同者だけでなく、周囲の目を意識して購入や旅行を控える人が少なくないと分析されている。(産経新聞)

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