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【高橋洋一 日本の解き方】北朝鮮の狙いはどこにある? 韓国抜きでの米国との直接対話に自信 文氏の「平和ボケ」に強烈な皮肉も (1/2ページ)

 北朝鮮は7月以降、相次いで飛翔(ひしょう)体を発射している。また、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領による南北対話の呼びかけを非難するとともに韓国とは交渉しない意向を示した。北朝鮮の狙いはどこにあるのか。

 北朝鮮は8月16日朝、朝鮮半島東部から飛翔体2発を日本海に向けて発射した。7月25日以降6度目だ。これまでにも北朝鮮は、8月5日に韓国周辺で始まった米韓合同軍事演習について批判しており、今回もその延長線であると思われる。

 20日に終了した米韓合同軍事演習では、米韓両軍がコンピューターのシミュレーションによる図上演習を行った。その中には有事に米国から韓国に移管される作戦統制権に関する運用能力も含まれている。

 こうした演習は朝鮮半島有事を想定し、毎年、春と夏に行われていた。ただし、昨年夏は中止され、今年の春も行われたが規模が縮小された。

 北朝鮮の最大の目的は、米国と交渉して体制保障を得ることだ。韓国に対する扱いも、そのための手段だといえる。韓国の文大統領が北朝鮮との関係に前のめりになっていることから、米国との仲介をしたいといえば、それに乗ってきた。

 実際のところ、2018年6月にシンガポールで行われた1回目の米朝首脳会談では、韓国の文大統領の路線に、ある程度乗っていた。19年2月にベトナム・ハノイでの2回目の首脳会談が開かれるまでは、北朝鮮にとって韓国は使い勝手のいい国だった。

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