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北朝鮮で相次ぐ「無念の死」…金正恩氏「やめろ」命令も素通り (1/3ページ)

 北朝鮮ではよく、「速度戦」と呼ばれる突貫工事キャンペーンが行われる。指導者の記念日などに完成日を設定し、無理やり工事を進めて成果だけを追求する。そのせいで、手抜き工事や事故が相次いでいる。

 金正恩党委員長も、速度戦のやりすぎには警告を発している。2014年6月20日の北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は、金正恩氏が当時建設中だったタワーマンション団地の現地指導を行った場で、「建設においては一にも二にも質の保証に優先的な関心を置くべき」「千年責任、万年保証のスローガンの元に、建築物を百点満点で完成させよ」と指示したと報じている。

 しかし、長年の習慣からはそう簡単に抜け出せないようで、またもや速度戦の犠牲者が発生してしまった。

 (参考記事:「事故死した98人の遺体をセメント漬け」北朝鮮軍の中で起きていること

 デイリーNKの内部情報筋によると、先月中旬に平壌と南浦を結ぶ高速道路の補修工事中に死亡事故が発生した。夜間作業にあたっていた人民武力省の道路局所属の兵士2人がセメントと水を混ぜた容器を運んでいたところ、橋の欄干の隙間に渡した板の上の歩いていた際に足を踏み外し、川に転落した。

 (参考記事:「手足が散乱」の修羅場で金正恩氏が驚きの行動…北朝鮮「マンション崩壊」事故

デイリーNKジャパン

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