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【激変する安全保障】「ダチョウの平和」は一瞬で瓦解する!? 日米安保は日本にこそ「計り知れないメリット」 (1/2ページ)

 NHKの番組「キャッチ!」(7月10日)で、解説委員が日米安全保障条約について、最後に次のように締めていた。

 「日米安保は、米国にとって、不公平どころか、計り知れないメリットをもたらしていると思います。日本政府は、(ドナルド・)トランプ大統領に、こうした同盟の内実をきちんと説明し、誤解を解く必要があります」

 本気でそう考えているから恐ろしい。

 事実、番組は「東京のど真ん中、六本木にも、米軍の基地があります」「首都の中心部に、外国の軍隊の基地があることは、世界的にみても、異例」「在日米軍基地は、日本防衛のためだけにあるのではなく、米軍が、インド太平洋地域でプレゼンスを示し、戦略的な機動性を維持するための拠点になっている」などとも「解説」した。

 確かに、米軍基地はそうした機能も果たす。安保条約上も「日本防衛のためだけにあるのではなく」(NHK)、「極東における国際の平和及び安全の維持に寄与するため」(6条)の使用が許されている。

 だが、米国側としては、米軍に基地を提供する義務しか負わない日本から、とやかく言われる筋合いの話ではなかろう。いわんや、テレビで戦争を眺めるだけの日本人から…。

 もし、日本政府が先の「解説」どおりに「説明」したら、どうなるか。

 「首都・東京のど真ん中にも米軍基地があるのは異例ですよね。基地は日本防衛のためだけにあるのではなく、インド太平洋地域の戦略拠点でしょ。不公平どころか、米国に計り知れないメリットをもたらしているじゃないですか。トランプ大統領の誤解です」

 ただちに、日米安保は紙の上だけの条約と化す。改めて虚心坦懐(たんかい)に考えてほしい。米国が「あらゆる犠牲を払って日本を守る」義務と、その米軍に基地を提供する(だけの)義務を並べて、双方のバランスがとれているのかを。

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