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【永田町・霞が関インサイド】横浜市長、白紙一転「カジノ誘致」の内情 菅長官の決断が背中押した? (2/2ページ)

 超高齢化や人口減で厳しさが増す横浜市の財政事情から、IR誘致が地域経済や観光の振興を通じて税収増につながるというのが公式見解である。事実、地元の商工会議所を始めとする各経済団体は歓迎している。

 一方、カジノはギャンブル依存症などへの懸念から市民の間では反対の声が根強い。その反対運動の頂点に立つのが、「ハマのドン」と言われる藤木幸夫・藤木企業会長(89)である。

 横浜港運協会会長を務める藤木氏は、かつてIR誘致の先頭に立っていたが、今や「誘致したければ、オレを殺してからにしろ!」と公言するほどの筋金入りの反対派だ。

 このような地元有力企業のトップであり、故小此木彦三郎元建設相ら政治家との太いパイプで知られた同氏への配慮が市当局の決断を阻んでいた。

 それが一転したのは、横浜選出の菅義偉官房長官が誘致にゴーサインを出したからだとされる。小此木氏の秘書経験が、菅氏の政治家としての原点であり、藤木氏もまた長年にわたる支援者でもあった。

 今や大官房長官である菅氏は、藤木氏との決別も辞さずの決断をしたというのだ。この決断が林市長の背中を押したのではないか。(ジャーナリスト・歳川隆雄)

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