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ミサイル開発どころじゃない…北朝鮮「ドロボー軍隊」悲惨な内情 (1/3ページ)

 一般的に社会問題のしわ寄せは、その国の最も弱い階層のところに行く。ところが、奇妙なことに北朝鮮では、強者であるはずの朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の兵士が、そのしわ寄せに苦しめられている。彼らにとって喫緊の課題は、新型ミサイルの開発でもなければ、軍事訓練でもない。いかにして食べ物にありつくかということだ。

 両江道(リャンガンド)のデイリーNK情報筋は、朝鮮人民軍兵士によるこんな事件を伝えた。

 事件が起きたのは今月7日のこと。朝鮮人民軍252旅団3大隊1中隊1小隊2分隊に所属する兵士が、金正淑(キムジョンスク)郡新上里(シンサンリ)にある農場の畑に忍び込み、トウモロコシを盗もうとしていた。

 しかし、折しも多発するトウモロコシ泥棒に備え、警戒にあたっていた農場の警備員に取り押さえられ、あえなく御用となった。

 連行された兵士はその窮状を訴えた。

 「部隊ではトウモロコシの皮を取らないままに粉にしたもの以外、食べ物をもらえない。それすらも決められた量が配給されず、腹が減って夜も眠れない」

 (参考記事:北朝鮮「骨と皮だけの女性兵士」が走った禁断の行為

 中隊の士官長は、民間人の家を訪ね歩き、こうしたトウモロコシ粉を食べるのに適したトウモロコシ飯と交換してもらうのだが、その比率は3対2なので、量が目減りしてしまう。ちなみに、トウモロコシ粉は酒の醸造に使われるという。

 ひもじい思いをしているのは、軍官(将校)とてさほど変わりないようだ。

 「軍官の食事は、食事当番が毎日何としてでもコメを入手するが、副食用の味噌がなく民間人の家を訪ね歩いて借りている」

 社会的地位が高い上に、豊富な配給を得られた軍官も、極めて厳しい生活を強いられているようだ。

 (参考記事:燃料がなく落ち葉を…北朝鮮軍人の「貧乏トーク」に国民もショック

デイリーNKジャパン

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