記事詳細

【勝負師たちの系譜】十番勝負 “最年長タイトル”への挑戦…木村一基九段が底力発揮! (1/2ページ)

 今、将棋界で最も注目されているのが、豊島将之名人(二冠)と木村一基九段の十番勝負である。

 十番とは、豊島王位に木村が挑戦している王位戦が七番勝負、そして竜王戦の挑戦者決定戦が三番勝負で、最大10局を同時進行の形で戦っているからだ。

 木村の世代はまさに、2~3歳しか違わない羽生世代に頭を押さえられた世代と言える。同世代でタイトルに到達したのは、深浦康市九段が王位を3期(タイトル戦8回)、三浦弘行九段が棋聖1期(タイトル戦5回)くらいのもの。少し若い久保利明九段は一皮剥けて、タイトルを7期獲得しているが。

 木村自身もタイトル戦は6回挑戦し、あと1勝でタイトル獲得というところまで何度も行ったが、その1勝の前で涙を飲んでいる。

 普通に考えれば最近のタイトル保持者は、ずっと後輩の世代に移ったから、もはや木村の世代は過去の世代と思われがちだが、令和の将棋界を展望する時、私がどうしても外せなかったのは木村の存在だった。

 木村は今、46歳。棋士の一番脂が乗ると言われる30代は遠く過ぎているが、人当たりが良く、解説は抜群、お酒の付き合いも良い彼のファンは、タイトル保持者以上に多い。

関連ニュース