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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「良かったこと」》今年こそは…楽しみなハトの放鳥 (1/2ページ)

 1年あまりの付き合いになる取材先がある。大阪府岸和田市の西野清和さん(71)。

 知人から譲り受けたことがきっかけで、100匹あまりのハトを飼っており、毎年9月に同市で行われる「岸和田だんじり祭り」のパレードではハトを飛ばしていた。だが昨年は祭りの直前の9月4日に近畿地方に上陸した台風21号の強風で、ハト小屋が倒壊。中にいた多くのハトは逃げ、倒れた巣箱の下敷きになって死んだハトもいた。

 結局、残ったハトは以前の半分にもならず、パレードでの放鳥は断念した。祭りの一つの目玉だっただけに、私はこのことをニュースとして報じることにした。西野さんはひどく気落ちしていたが、「楽しみにしている子供たちのために、また飛ばしたい」と再起を誓っていた。

 あれから約1年。もうすぐ祭りの季節だ。地元の若者たちは毎日だんじりをひくために走り込みなどの練習を重ねている。ハトたちはどうなったのか。

 逃げていたハトが戻ってきたり、子バトが生まれたりと、順調に数を増やし、西野さんは「今年こそは飛ばせる」と意欲を燃やしていた。

 その矢先、西野さんが大病を患い、入院したという知らせを聞いた。「ハトのおっちゃん」として多くの人から慕われている西野さん。何か無理をしていたのかもしれない。