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ブラックホール撮影成功の国際チームに賞金3億円 財団「重大な科学の謎に答えた」

 米グーグルやフェイスブックの創業者らが出資する財団はこのほど、優れた科学研究に贈る「ブレークスルー賞」の基礎物理分野に、ブラックホールの輪郭撮影に初めて成功した日本などの国際チームを選んだ。賞金は300万ドル(約3億2000万円)で、財団はチームの約350人に「等分に授与する」としている。

 チームには国立天文台水沢VLBI観測所(岩手県)や東北大、広島大、各国の研究機関が参加。世界各地の電波望遠鏡を連携させ、地球から5500万光年離れた銀河の中心部にあるブラックホールを精密に観測し、4月に画像を公表した。

 強い重力のため光さえ逃れられないブラックホールの姿が明らかになったのは初めてで、財団は「重大な科学の謎に答えた」などと評価した。

 日本の研究者らの代表を務める本間希樹・国立天文台教授は「大変名誉なことで(代表者だけでなく)チーム全員が表彰されたのがうれしい」と話した。

 ブレークスルー賞は基礎物理、生命科学、数学の分野で毎年、受賞者を選定。日本人ではノーベル賞を受賞した山中伸弥・京都大教授らがこれまでに選ばれている。

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