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【日本の元気 山根一眞】ワクワクだらけ「ニホンオオカミの謎」 (2/2ページ)

 NHKの番組は、BSプレミアムで放送している「ダークサイドミステリー」で、タイトルは「ニホンオオカミの謎」。この謎は114年を経た今も大きな関心事なのだ。

 私は短いコメント取材を受けるだけと思っていたが、スタジオでのトークもすることになった。トークの相手は、累計300万部という大ベストセラー「ざんねんないきもの事典」シリーズ(高橋書店)の監修者で動物学者の今泉忠明さんだ。

 ニホンオオカミの謎のひとつは、日本には「オオカミ」とともに「ヤマイヌ」と呼ぶ動物の記録が多く残っている点だ。ニホンオオカミに学名がつけられたのは1839(天保10)年で、明治維新の29年前。動物の学名は間違いない標本があることが前提だが、その標本はオランダ・ライデンの国立自然史博物館にある(非公開)。

 ここに持ち込んだのは、江戸末期の日本に西洋医学を伝授したことでも知られるシーボルトだが、学名がつけられたニホンオオカミの標本にも、「オオカミ」と「ヤマイヌ」の謎がからみついていているのである。番組では、その「謎を知るワクワク感」だけは伝えられたかなと思うのだが。

 放送日は、9月12日(木)21時、再放送は同17日(火)23時45分です。

 ■山根一眞(やまね・かずま) ノンフィクション作家、福井県年縞博物館特別館長。愛地球博愛知県総合プロデューサーなど多くの博覧祭を手がけてきた。近刊は『理化学研究所 100年目の巨大研究機関』『スーパー望遠鏡「アルマ」の創造者たち』。「週刊東洋経済」で「新・メタルカラーの時代」を連載中。理化学研究所名誉相談役、JAXA客員、福井県交流文化顧問、獨協大学非常勤講師、日本文藝家協会会員。

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