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千葉の大規模停電、復旧めど立たず 台風で鉄塔倒壊

 もう3日目だ。9日に上陸した台風15号の影響で千葉県君津市の送電線の鉄塔が倒壊、房総地方を中心に大規模停電が発生している問題で、東京電力は11日朝、同県内の停電が依然約46万戸で続いており、同日中の復旧のめどは立たないと発表した。雷雨による中断などがあり作業が遅れているという。

 県によると、君津市などで断水も続いており、10日午後4時現在で8万戸超に上る。災害派遣要請を受けた自衛隊が給水活動を実施した。

 エアコンや扇風機も使用できない中で、10日は県内を猛暑が襲い、南房総市で女性(93)が、市原市で男性(65)が熱中症の疑いで死亡。10日午後4時までに熱中症の疑いで前日の4倍にあたる48人が搬送された。印西市の佐倉印西病院では、入院中の男性(62)がたんの吸引中に停電し、9日に死亡したことが判明。県は「停電と死亡との因果関係は不明」とした。

 市原市役所には携帯電話などの充電コーナーが設けられた。自家用車のエアコンで涼んだり、充電する人も多く、ガソリンスタンドには給油待ちの長蛇の列ができた。

 農林水産業の被害も甚大で10日午後1時現在、ビニールハウスなどの農業施設等の被害額は約90億4600万円、コメやにんじんなどの農作物被害は約32億円に上った。