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ボルトン氏「解任」 米政権内で孤立 北朝鮮への圧力路線軟化に懸念 惜しまれる退場 (1/2ページ)

 トランプ米政権の外交・安全保障政策を支える立場にあったボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)がホワイトハウスを去ったのは、トランプ大統領の意を体したポンペオ国務長官らとの外交方針をめぐる主導権争いに敗れた結果といえる。

 ポンペオ氏は10日、ホワイトハウスで記者会見し、米外交政策の進め方について「ボルトン氏とは考え方の違いがいくつもあったのは確かだ」と明かした。また、ボルトン氏の退場は「驚きではないね」と笑いながら語るなど、同氏がトランプ氏や政権高官から遠ざけられていたことを強く示唆した。

 また、ポンペオ氏は「世界各国の指導者たちは、一部の高官が去ったからといって、トランプ氏の外交政策が実質的に変化するなどと思い込まない方がいい」と述べ、米国と対立する国々への外交圧力を緩めない立場を強調した。

 しかし、ボルトン氏が唱えてきた北朝鮮やイランへの圧力路線が軟化に転じる恐れは否定できない。

 例えば、米政権が安全保障分野での懸案の筆頭に位置づける北朝鮮の非核化問題ではこれまでも、対北強硬派のボルトン氏を「人間のくず」と呼んで非難する北朝鮮へのトランプ政権の配慮が目についた。

 トランプ氏は金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との対話機運を促進するため、昨年6月のシンガポールでの米朝首脳初会談の実現に合わせてボルトン氏を北朝鮮問題の最前線から退けた。今年6月の板門店での3度目の米朝首脳会談の際、ボルトン氏はモンゴルに派遣され、会談に立ち会えなかった。

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