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福島で「日本ワイン」造り活発! 地元で醸造し地域活性化…震災復興の新たな起爆剤に (1/2ページ)

 果物王国といわれながらワイン生産は振るわなかった福島県で、ワイナリーが増えている。耕作放棄地の有効利用、東日本大震災の影響克服など動機はさまざまだが、近年のブームにも触発され純国産の「日本ワイン」に新たな活路を模索。ブドウ収穫期を前に、生産者は醸造準備に躍起だ。復興の新たな起爆剤としても注目されている。

 「最初はどぶろく造りを目指したが、農家の嫁不足解消には若い人がグラスを回して飲んでくれるワインがいいかと」。二本松市で農家8人がゼロから始めた「ふくしま農家の夢ワイン」代表、斎藤誠治さん(69)は会社設立の動機をそう話す。

 先行ワイナリーを有志で視察した2010年当時、地元にはかつて栄えた養蚕が衰退し放棄された桑畑が残されていた。翌11年3月に震災と福島第1原発事故が発生。新事業着手をためらう仲間もいたが、斎藤さんたちは「夢」を諦めなかった。同年にブドウ苗木を植え、13年に初収穫。14年に750ミリリットル入りで約500本だったワイン生産は、昨年には約1万5000本に達した。赤ワインの原料ヤマ・ソービニヨンを主力に、新たな品種の栽培も試みる。

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