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【高橋洋一 日本の解き方】景気対策の歴史的チャンス! 長期金利ゼロまで国債発行…理論的には100兆円も支障なし (2/2ページ)

 マイナス金利が実現しているのは、国がお金を借りる際だ。11日時点で、8年国債金利で、マイナス0・3%程度だ。これは、日本だけではなく欧州でも起きている現象だ。

 仮に8年国債で国が資金調達する場合、金利が同じであれば、100兆円調達で年間3000億円、8年で2兆4000億円儲かる。これは8年国債を100兆円発行すると、102兆4000億円の当初資金を調達できることを意味する。このうち100兆円は金庫に入れ、残りの2兆4000億円を使っても何の支障もない。

 もちろんこんなうまい話がいつまでも続くものではなく、そのうちに金利が上昇する。なので、政策として考えると、長期金利ゼロまで国債を無制限に発行できるというのが妥当だ。

 しかも、長期金利ゼロまでは日銀が国債を購入する。日銀が保有する国債は乗り換え(ロールオーバー)できるので、事実上償還しなくてもいい。つまり、長期金利ゼロまでの国債発行は、金利負担なしどころか逆に儲かる話で償還負担もない。

 8年国債100兆円発行の例でいえば、金庫に入れた100兆円も使って支障がないのだ。

 こんな「錬金術」による100兆円は現実的ではないかもしれないが、長期金利ゼロまで政府はトライしていいはずだ。

 ぜひこの秋の臨時国会で、マイナス金利環境を生かした国会プロジェクトを議論してもらいたい。それが改造内閣の初仕事だ。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

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