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ボルトン氏、トランプ氏を痛烈批判 対北・イラン交渉「失敗する運命にある」

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領に解任されたボルトン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は18日、ニューヨーク市内で開かれた私的な昼食会でトランプ大統領の外交政策を痛烈に批判した。

 米政治専門誌「ポリティコ」(電子版)によると、昼食会は、かつてボルトン氏が会長を務めた政策研究機関「ゲートストーン研究所」が主催した。

 ボルトン氏は約60人の出席者を前に、北朝鮮やイランの核開発放棄に向けた交渉は「失敗する運命にある」と断じ、イランや北朝鮮が目指しているのは、交渉を通じて制裁を緩和させ、経済を支えることだけだと強調した。

 ボルトン氏はまた、6月に米軍の無人機がホルムズ海峡上空でイランに撃墜された際、トランプ氏が反撃しなかったことがイラン革命防衛隊の増長を許したと分析。あの時点で米国が報復していれば、イランはサウジアラビアの油田の攻撃に踏み切らなかったかもしれないとも指摘した。

 ボルトン氏によると、米無人機の撃墜を受けて同氏が報復攻撃の計画を策定し、ホワイトハウス当局者の全員が攻撃に賛成したにもかかわらず、「権威筋(である大統領)が土壇場で誰にも言わずに攻撃を取りやめた」と訴えた。

 また、アフガニスタン情勢に関してもイスラム原理主義勢力タリバンとの和平合意を進めるべきではなかったと主張。代わりに約8600人規模の米軍部隊を残留させ、アフガン政府に対する情報提供などの支援を続けるべきだとした。(産経新聞)