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【ジュリア・ミント プーチンの国より愛を込めて】思い出の白樺とヴァディムの死 (1/2ページ)

 ドブラヴィーチェル、親愛なる日本の皆様!

 先週、故郷の町にいる母が狼狽した声で電話をかけてきました。

 その内容とは、湖のほとりに建つ私の実家のそばに生えている美しい白樺の一群が、新しいカフェを建設するための邪魔になり、切り倒され始めたと云う事でした。

 母を含む実家周辺の住民たちは慌てて役所に抗議しに行きましたが、行政の答えは“建築許可は出ているので予定通り着工する”だったそうです。

 その報告を聞いて、私はショックを受けました。なぜなら、切り倒された白樺の木の一本には沢山の思い出が詰まっていたからです。

 それはまだ私が5歳ぐらいのころでした。

 “外に見える美しい木は何と言う名前?”と母に尋ねると、彼女はこう答えました。

 “木の名前は白樺だけど、右端の木だけを今日からジュリアと呼びましょう。あなたに似て小さい木だからこれから一緒に大きくなっていくわね”

 それ以来、高校を卒業するまで、私は窓から自分の名前がつけられた白樺を見ては時々話しかけ、夢や希望を共有してきました。

 そのような思い出深い木と実家の窓から見える美しい景色が変わってしまうことに落胆しながら、私は故郷の町で今も多くの人々の記憶に残る、ある人物を思い出していました。

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