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【日本の宿題】装備品も自腹で!? 「隊員が言いづらい…」自衛官が強いられている過酷な待遇とは (1/2ページ)

 のっけからトイレの話で恐縮であるが、国防ジャーナリスト、小笠原理恵氏の新刊『自衛隊員は基地のトイレットペーパーを「自腹」で買う』(扶桑社)を読んで、私自身の陸上自衛隊予備自衛官訓練でのトイレ事情と重なった。

 ある駐屯地に訓練に行った際、トイレに紙が置いていなかった。駐屯地全体的に紙が少ないため、常置ができないのだという。その代わり、集団生活をする大部屋にロール紙が置かれており、その都度、使う分だけ丸めてちぎるのだ。

 ただ人間、大か小か確信してトイレに行くわけではない。突然、「もよおす」かもしれないから、丸めた紙を3つ持っていく。トイレへの道中はまるで縁日の綿菓子を買った子供のようである。

 結局、「小」だったときは、残りの2つを持ち帰ってロッカーに入れる。未使用なのだからきれいとはいえ、何となく嫌だった。

 他にも、冬でも夜寝るときには暖房が切られてしまう。みんなで「寒い、寒い」と言いながら、私も身体中に携帯カイロを貼って寝た。

 私の体験は訓練中の数日間で済むが、国を守るために日々過酷な訓練をしている自衛官が日々、さまざまな不便さを強いられていることに、大きなショックを受けた。

 トイレットペーパーの自腹問題は、小笠原氏のブログなどによって一般の方々が知り、その後、国会で取り上げられて改善したと聞く。だが、いまだ冷暖房の問題などを含め、自衛隊ではごく当たり前の処遇すらままならぬ現状がある。

 ならば、自衛隊の諸問題を、われわれが広く認知して訴えることが、自らは声を上げられぬ一人一人の自衛官の一助になるのではないか。

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