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【高橋洋一 日本の解き方】環境保護と経済成長は両立可能 エネルギーの低炭素化進め、マクロ経済政策もうまく使う (1/2ページ)

 スウェーデンの16歳の環境活動家、グレタ・トゥンベリさんが、国連本部で開かれた「気候行動サミット」で、「わたしたちは、大絶滅の始まりにいます。それなのに、あなたたちが話すのは、お金や永続的な経済成長というおとぎ話だけ」と発言して話題になっている。経済成長を否定しているようにも受け止められるが、環境保護と経済成長は相反するものなのか。

 二酸化炭素など温室効果ガスの排出増加により、地球は温暖化が進み、それに伴う台風やハリケーンなどの自然災害も世界各地で発生していると指摘されている。地球環境の保全は人類全体の急務といえよう。

 一般論として、経済成長を続けながら温室効果ガスを減らすということは簡単ではない。ただし、1990年以降、環境対策を行って温室効果ガス全体を減らしながら、しっかり経済成長している国もある。英国、デンマーク、ドイツ、それとグレタさんの母国スウェーデンである。

 90年と2000年代後半の国内総生産(GDP)と温室効果ガス排出量をそれぞれ比較すると、英はGDPが53%増、排出量が17%減、デンマークはGDP45%増、排出量3%減、ドイツはGDP34%増、排出量21%減、スウェーデンはGDP48%増、排出量9%減と、それぞれ成長しながら、温室効果ガスを減少させている。これらの国に学べることは多い。

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