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関電・八木会長、引責辞任へ 金品受領問題で

 関西電力の八木誠会長(69)が辞任の意向を示していることが8日分かった。同社役員ら20人が福井県高浜町の元助役(故人)から金品を受領していた問題を受けて、経営責任をとる。9日に臨時取締役会を開いて辞任を決めるとみられる。岩根茂樹社長は当面、留任し、第三者委員会による新たな調査を進めるなど信頼回復に取り組む。

 関電は今月2日に開いた記者会見で、八木氏が平成18年から4年間にわたり、859万円相当の金品を受領したと公表。うちスーツ2着分(100万円相当)は返却されていない。岩根氏も社長就任後に金貨10枚(150万円相当)を受領、その後返却していた。

 進退をめぐり関電側は、2日の会見で「原因究明や再発防止策に取り組み、経営責任を果たしたい」(岩根氏)とし、八木、岩根両氏の辞任を否定していた。

 ただ、経営責任については政府内から「第三者機関の調査報告書を受け取った上で、当然、企業人として関電の方々が判断するもの」(菅原一秀経済産業相)といった声があがるなど、経営体制の刷新は不可避の情勢だった。

 第三者委員会は、昨年にまとめた社内調査の検証に加えて、調査範囲を拡大する見通しだ。八木氏と岩根氏は再び調査対象になる。

 経産省は速やかに報告書をまとめるよう求めている。関電は第三者委の発足に合わせて八木氏が退くことで、原因究明に全面協力する姿勢を鮮明にする。

 八木、岩根両氏はすでに、ほかの企業での社外取締役の辞任を各社に伝達。八木氏が務める関西経済連合会副会長、岩根氏の電気事業連合会(電事連)会長も辞任する公算が大きい。(産経新聞)