記事詳細

【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「肥」》だれを肥やす幼保無償化 (1/2ページ)

 もう少し太ったほうがいいのに太れない。記者の娘(5)のことである。食が細く家ではあまり食べない。でも、保育所では、雰囲気や先生のおかげだろう、いつも完食していると聞く。

 わが子が栄養バランスの取れた昼食と手作りのおやつを十分に食べている。それは食事になかなか手をかけてあげられない働く母にとって、大きな安心感になっている。

 ところが10月から始まった幼児教育・保育無償化を機に、給食のおかずの品数や給食にかける費用を減らす保育所があると聞き目をむいている。

 この制度では、幼稚園や保育所などに通う3~5歳の利用料を原則無償化するが、実は給食費用は対象外。これまで、保育料に含まれていたおかずやおやつなど副食の費用を、今後は主食と同様に原則保護者が負担することになった。

 日経新聞によると、東京都内のある私立認可保育所では、無償化に伴い果物やおかずの品数を削減すると保護者に通知した。これまで1カ月7780円かかっていた副食費を、国の目安である同4500円に近付けるのだという。不可解なことには、この保育所のある地域では副食、主食ともに自治体が保育所に全額支払っているため、保育所や保護者の負担は変わらない。保育所の利益を増やすために便乗したのでは、と思えてくる。

 もっとあからさまなケースも朝日新聞に紹介されていた。名古屋市のある私立幼稚園では、10月から授業料と給食費の月額合計を6500円値上げした。値上げ後の授業料2万5700円は、公費で支払われる園児一人当たりの上限額だ。園側は使い道などを十分に説明せず、「もらわないと国がもっていっちゃう」と言ったのだとか。