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決壊堤防は7県47河川で66カ所 日常生活への影響の長期化も 台風19号被害

 台風19号による猛烈な雨の影響で、共同通信の14日の集計では、11県で死者56人、行方不明者は16人となった。国土交通省などによると、決壊した堤防は7県の47河川66カ所に上り、応急的な補修工事も始まった。

 「被災地が躊躇(ちゅうちょ)せず、全力で応急、復旧対策に取り組めるよう、『激甚災害』に指定する方向で調査を進めたい」

 安倍晋三首相は14日に首相官邸で開いた非常災害対策本部の会合でこう述べ、被災自治体の財政負担を軽くし、復旧・復興を後押しする方針を打ち出した。

 河川の氾濫で、住宅の浸水は全国で計8000棟にものぼった。崖崩れや土石流などの土砂災害も各地で多発し、国交省のまとめでは、19都県の計140件に上った。

 総務省消防庁によると、全自治体の避難者は14日午後6時時点で約3万8000人にのぼる。

 厚生労働省によると、台風の影響で13都県の計13万8000戸で断水が続く。東京電力管内の1都5県では、15日午前6時の時点で約2万400戸で停電となっている。

 日常生活への影響の長期化は避けられない。安倍首相は各省庁横断の「被災者生活支援チーム」を設置した。政府職員370人を被災地に派遣し、生活再建に乗り出した。