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台風19号の深すぎる爪痕 タワマンは“機能停止”川崎市武蔵小杉の住民悲鳴 浸水した二子玉川、過去には「堤防反対運動」も (1/3ページ)

 列島を縦断し、各地で甚大な被害をもたらした台風19号は、多摩川沿いにある首都圏で「住みたい街」として知られる人気の住宅街にも大きな被害をもたらした。一方、一時、工事が停止していた群馬県の八ッ場ダムや、「地下神殿」と呼ばれる埼玉県春日部市の放水路が治水効果を発揮した面もあると専門家は指摘する。

 JRや東急線が通る川崎市中原区の武蔵小杉駅。タワーマンションが建ち並び、住民が急増している街だ。12日の台風直撃の際に南武線の同駅から隣駅の向河原(むかいがわら)駅近くまでの一帯が冠水。14日時点でも道路や遊歩道はぬかるみ、若い女性も「チョー汚い」と叫びながら歩いていた。

 47階建てのタワーマンションの一棟では停電と断水が発生し、住民らがトランクなどを抱え、避難する姿もみられた。

 34階に住む息子家族の様子を見に来たという初老の女性は「エレベーターが止まり、階段で上がろうとしたが途中で断念した。管理組合はスポーツクラブなどの風呂を利用できるように手配している。孫を自分の家から学校に通わせる」と心配そうに話した。

 向河原駅前の商店街では清掃作業に追われていた。住民の女性(76)は「夜中に雨がやんだ後、線路の方から通りに渦を巻きながら水が流れこんできて川のようになった。屋内にも突如バーッと水が入り込んできて、商店街のほとんどの店が店内で浸水した。ホームエレベーターが壊れたので、100万円近くかかるかもしれない」と語った。

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